心の中では愛する“歌”を“パラオ”に置きかえ、彼は歌っているだろう。「and
did it My Way」。
ナカムラさんに限らず、パラオの政治リーダーは、ナショナリストであると同時に、なかなかのしっかり者ぞろいである。海浜で甲羅干しに専念する観光客にとっては、どうでもよいことかもしれないが、この共和国の「国体」は、聞けば聞くほど不思議な国家形態なのだ。
独立国とはいいながら、米国との間に50年間の「自由連合条約」を締結、この国の安全保障と国防は米国に委ねた。防衛費ゼロの只乗りの享受だ。それだけでなく、15年間にわたって総計4億5千万ドル財政援助を米国から頂戴する契約もしっかりと取りつけている。